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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第五回・弐】中島君家の家庭の二乗

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南の声に顔を向けた中島に枕が直撃した
林檎が驚いてカップを落とすとそれを乾闥婆が拾った
「…大丈夫ですか?」
乾闥婆(けんだっぱ)が林檎に声をかける
「あ…うん私は…」
林檎が乾闥婆と中島を交互に見て言った
「…お…まえらなッ!!;」
中島が枕を掴んで立ち上がり3馬鹿の輪に加わる
「…貴方もお姉さんに進学して欲しいのですか?」
乾闥婆が林檎に聞いた
「…そりゃぁ…」
林檎が少し戸惑いながら言う
「…そうですか…でも…お姉さんの気持ちも考えてみてくださいね…」
乾闥婆が林檎の手を取ってカップを手渡した
「迦楼羅帰りましょう」
3馬鹿と京助に茶化されていた迦楼羅に声をかける
「…制多迦」
矜羯羅が寄りかかっていた壁から身を離すと制多迦が立ち上がった
「お先」
矜羯羅が窓から飛び降りた
「…たね」
それに制多迦が続く
「…ほら!! いきますよ」
乾闥婆が迦楼羅の髪をビンっと引っ張った
「痛いわ!; 髪を引っ張るな!!;」
半ば引っ張られながら迦楼羅が乾闥婆の後ろを歩く
「それでは」
にっこりと笑顔を向けると乾闥婆は窓から飛び降りた
「覚えていろお前らッ!;」
迦楼羅が逃げる悪役のようなセリフを残して乾闥婆に続いて飛び降りた
急に広くなった部屋に開けっぱなしの窓から冷たい風が流れ込んできた