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雨来堂
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天気予報はあたらない
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後ろを通るバスケ部のチームメイトに声をかけられたがそれどころじゃない。なんでこんな切ない顔をしているのか、おれは。
「あぁ、大丈夫。」
この場をやり過ごすために、ごまかす。チームメイトは不思議そうな顔をしていたが、向こうにも用事があるらしく、深くは関わってこなかった。
「大丈夫だ、おれは。」
おれはいつも遠回りばかりだ。簡単なことだ、もう一度確かめてみればいいことじゃないか。
おれとケータは幼馴染なのだから。
作品名:
天気予報はあたらない
作家名:
雨来堂