小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第五回】 垂れ流しからの恩恵

INDEX|4ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 

「痛ッ;」
突然胸に痛みを感じて京助が声を上げた
「痛ェ;…なんだ?;」
抱いていた二匹を下ろして胸をさする
「どうしたんですか?」
乾闥婆が聞いた
「いや…何か…チクっとして…なんだったんだ?;」
京助が制服のワイシャツのボタンの隙間から自分の胸元を覗いた
「見せてください」
乾闥婆が京助に近づいて制服を脱がせた
「…寒ぃんだけど;」
上半身スッポンポンにされた京助が乾闥婆に言った
「何かに刺されたみたいだっちゃ」
「そうですね」
乾闥婆と緊那羅が京助の胸の辺りにできている赤い跡を見て言う
「…気分はダビデ像…;」
京助がボソッと呟いて溜息をついた
「ねーねー」
悠助がむくれている迦楼羅に声をかける
「…何だ」
迦楼羅がちらっと悠助を見た
「何して遊ぶ?」
にっこり笑って悠助が迦楼羅に近づく
「わ…ワシはだから遊びに来たのではないと…ッ!!;」
そう言って後ろに下がっていく迦楼羅にコマが吠えそしてイヌが尻尾を振りながら飛び掛った
「だぁっ!!;」
「あ!」
悠助と迦楼羅の声に京助と緊那羅、乾闥婆がそろってそっちを見ると尻尾を振りながら押し倒された迦楼羅の額をイヌが舐めている
「…ほほえましい光景だな」
京助が呟いた
そんなほほえましい光景を見ていた乾闥婆が何かに気づいて迦楼羅に近づいた