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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第五回】 垂れ流しからの恩恵

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ゼンとゴが同時に飛びのくとソコに水の刃が無数突き刺さった
「危ないんだなやー;」
ゴがただの水に戻っていく刃を見ながら言った
「この青い人も結構力あるみたいなんだなや」
ゼンが乾闥婆を見て言う
乾闥婆は元いた場所から一歩も動いていなく動いているのはあの布だけだった

「乾闥婆は水を操れるんだっちゃ」
緊那羅が言った
「…ってことは何か?; さっき出たでっけぇ噴水みたいな水柱って…」
「乾闥婆だ」
京助が鼻水を啜って庭を見ると迦楼羅が言う
「けんちゃん凄いんだね~!!」
悠助が呑気に目をキラキラさせている
「おそらく地下水か何かだろう…しかし…」
迦楼羅がそう言いかけたときゼンとゴがそろって走ってきた
その後を水が追いかけてくる
「ばっ…!!; こっちくるなってッ!!;」
京助が叫んだ
「来るなといわれても」
「仕方ないんだなや」
ゼンとゴはそういうと京助の前で飛び上がって京助の後ろに着地した
「京助!!」
いきなりゼンとゴが避けたせいで水が京助めがけて迫ってきた
緊那羅が武器笛を構え京助の前に立ち水を止める
「緊ちゃん!! 京助!!」
悠助が叫ぶと水が地面に流れ落ちた
「いや-危なかったんだなや」
ゴが京助の後ろからひょっこり現れた
「緊那羅も結構やるんだなや」
ゼンが緊那羅に向かって言った
「…お前等な;」
鼻水を垂らしたまま京助がゼンとゴに言うと緊那羅が武器笛でゼンとゴを

カカーン!!

と叩いた