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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第五回】 垂れ流しからの恩恵

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「…勝手に迦楼羅の力を吸ってなにがお守り役ですか」
乾闥婆が言った
「吸ったんじゃなく勝手にながれこんできたんだやな」
ゼンがすかさず言う
「許可無く他人のものを自分のものにするということには変わりないでしょう」
乾闥婆が静かに言った
しかしその声は微妙に震えており怒りがたんまりとこもっているということがわかる
「…けん…ちゃん?」
悠助が乾闥婆の名前を呼んだが乾闥婆は返事をしなかった
ただ黙ってゼンとゴを見据えている

完全にキレてる

和室にいる全員が瞬時に察知した
「お…おぃ?; けんだ…」
迦楼羅が乾闥婆に恐る恐る声をかけようと見上げるとさっきまで支えるようにそえてあった乾闥婆の手が迦楼羅の体から離された
「他人の…迦楼羅の力がないと実態を保っていられないくせに何が…」
乾闥婆が袖口をくくってあった細長い布を解いた
「…!; 乾闥婆!! こら!! ソコの二人!! 乾闥婆を止めるのを手伝え!!;」
迦楼羅が京助と緊那羅に向かって叫んだ