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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第四回・参】恋のタコヤキ合戦

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「…ぶだ」
ハルがボソッと言う
「は?」
矜羯羅が聞き取れなかったらしく聞き返す
「勝負だ!! きょんからだか言うお前ッ!!」
ハルが大声で矜羯羅に宣戦布告をした
「勝負って…ハル!?」
浜本がハルに駆け寄って肩を掴む
「無理だハル!! 名前の言いずらさじゃお前はもう負けている!! 考え直せ!!」
坂田も駆け寄ってハルを宥めてんだかわからないがとにかく言った
「…勝負? 僕と?」
矜羯羅がクスクス笑う
「…ばっか…ハル…ッ;」
京助が【あのヘンテコリンな出来事】で見た矜羯羅の強さを思い出す
「京助!!」
緊那羅(きんなら)が京助に駆け寄ってきた
「あの人止めないと…もし本当に勝負とかになったら私じゃ…矜羯羅は止められないっちゃ」
緊那羅が悔しそうに言った
「わかってる…っけど;」
止めないとヤバイという事は京助でもわかる
しかしハルがミヨコの事となると猪突猛進でもうどうにも止まらない山本リンダになってしまうということもわかっている
「とめるったって…; …制多迦…!! 制多迦なら…」
京助が制多迦を振り返ると制多迦が眠そうな顔のまま胸の前に両手でペケを作っている

「…っつかえねぇ…;」
京助と緊那羅がそろって肩を落とした
「何か穏便に解決…」
京助が辺りをきょろきょろしてハルと矜羯羅の勝負をやめさせれないかとする
「とうちゃ~く…ご苦労様でした組長!!」
その時【たこやき処あしはぽーん】ののぼりをつけたマーシー君 (坂田父)を乗せた台車が校内一周客集めツアーから帰還した
「…!! そうだッ! い~こっと考えたッ!」
坂田父を見て京助が何かを思いついたらしくハルを止めようとしている坂田と浜本の元に走って何やらモソモソ伝えている
「ナァイス!! 京助!! よく思いついたッ!! 一石二鳥じゃん!! 偉い!! 褒めてつかわす!」
坂田が京助の背中を笑いながらバシバシ叩く
「な? な? いいだろ~? いや~俺って天才?」
京助が浜本と坂田そしてハルに指を差しながら自分の考えのすばらしさを主張する
「ハイハイハイハイ!! 注目!!」
坂田が手を叩きながら言った