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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第四回】わき道・寄り道・帰り道

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という声と共に強風が起きた
「っわ;」
タカちゃんに庇われながら悠助はぎゅっと目を瞑って強風が止むのを待ちゆっくりと目を開けた
「…かる…らん?」
金色の羽根を背に迦楼羅がタカちゃんを黙って睨んでいた
「…タカ…ちゃん?」
悠助もタカちゃんを見上げた
タカちゃんは悠助を見て微笑んだ後迦楼羅を見た
「…無事か栄野弟」
タカちゃんからは目をそらさずに迦楼羅が悠助に言った
「え…? あ…うん?」
わけがわからずにでもとりあえず悠助は頷きながら返事をした
「…るら…」
タカちゃんが悠助を離して立ち上がった
「…タカちゃん…?」
悠助が呼びかけるとタカちゃんはニコリと笑って悠助の頭を撫で再び迦楼羅を見た
「…相変わらずしまりの無い顔をしているな制多迦」

「せい…たか…?」
悠助が迦楼羅の言った【制多迦(せいたか)】という名前を繰り返すとタカちゃん…制多迦は悠助の頭から手を離し迦楼羅に近づいた
「…るら…縮んだね」
制多迦はポフと迦楼羅の頭に手を乗せポプポプポプと軽く連打した
「やめんかっ!!;」
その手を迦楼羅が払うと制多迦がしゃがんで迦楼羅と目線を合わせる
「…え会ったときは僕より大きかったのにね。悠助と同じくらいだ」
「やかましいッ!!;」
ゴゥっという音と共に迦楼羅が炎を吐いた
制多迦はソレをブリッヂしてかわすと反動をつけて後ろに飛び起きた
「…タカちゃん…かるらん…知り合いなの? タカちゃんの探してた人ってかるらん?」
悠助がタカちゃんと迦楼羅に聞いた
「…りあいだけど…僕が探しているのは迦楼羅じゃない」
制多迦が手首を振りながら答えた
「栄野弟から離れんか!!」
迦楼羅が怒鳴りながら悠助と制多迦に近づく