小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第四回】わき道・寄り道・帰り道

INDEX|12ページ/19ページ|

次のページ前のページ
 

口元に笑みを浮かべながら小さな玉を操り自分と緊那羅に攻撃をしてきた矜羯羅

自分を『消す』と楽しそうに玉を飛ばしてきた矜羯羅

坂田組組員を軽く一人で全滅させた緊那羅に重傷を負わせた矜羯羅
「…京助…?」
いつもの京助と何かが違う京助を見上げ悠助が小さく名前を呼ぶと腕を引っ張られ京助の体に引き寄せられた
「…かるらん…? 」
京助の後ろから迦楼羅の名前を呼ぶと金色の羽根が京助と悠助の前に広がった
「…やはり狙いは栄野兄弟か?」
迦楼羅が制多迦を睨みながら制多迦に言う
「…くはただ矜羯羅を探しにきただけなんだけど…」
制多迦が目をこすりながら欠伸をした
「…あ…タカちゃん」
「あっ!! こら! 馬鹿!! 悠っ!;」
悠助が小走りで駆け出し制多迦の元に向かう
「栄野弟!!?」
迦楼羅が声を上げたその時だった

どてっ

「…あ」
京助、迦楼羅、制多迦が同時に言った
しばしの沈黙の後三人はコケた悠助の周りに集まってそろってしゃがみこんだ
「…悠?;」
京助が声をかけると悠助が泥だらけの顔を上げた
「…いじょうぶ?;」
制多迦も声をかける
「…雨で地が滑るからな…;」
そういって迦楼羅が手を差し出した
無言のまま悠助が迦楼羅の手に手をのせると迦楼羅が引っ張って起こす
「あ~…; こりゃ派手にやったなぁ;」
全身泥パック状態の悠助を見て京助が苦笑いした
「…いきなり走り出すからだ!たわけ!」
迦楼羅が手を離し自分の服の裾で悠助の顔を拭き始める
「鳥類、服汚れんぞ? 乾闥婆になにか言われるんちゃうか?」
「…んだっぱ…」
京助が迦楼羅にからかい半分で言うと制多迦がボソッと言った
「何? ノッポさんだか…オマエ乾闥婆も知ってるんか?」
京助が笑いながら制多迦に聞くと
「…ッポさんじゃなく僕は制多迦 乾闥婆そこにいるし」
欠伸をしながら言った制多迦のその言葉に京助と迦楼羅が固まった