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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第三回・参】無視から始まるサバイバル

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「まぁ…なんだとにかく坂田の親父さんは坂田にプレゼントが渡したかったんだよな」
京助が考えながら話し出す
「ソレとお前を拉致監禁したの何か関係あんのかよ」
南が聞いてきた
「まぁ話し全部聞いてからにしてくれ…んで朝に渡そうとしたらしいんだけど…」
「どこに家の中にいるのに携帯で息子に『おめでとう』言う親がいるんだ」
京助が途中まで話すと坂田が怒った様に(というか怒って)その先を言った
「しかもプレゼントは柴田を通してだぞ」
「…ということで例のごとく坂田がキレまして…」
京助が坂田を指差すとその先はどうやら話さなくても何となくわかったらしく
「ソフト無視ですか」
中島が今朝の三浦とのやり取りを思い出す
「そんでもって強硬手段つーことでコイツを誘拐…」
南が京助を親指で差した
「そうすれば状況とかは置いて置いて話だけでもできるだろ?」
柴田が京助の頭を軽く叩くと緊那羅に睨まれ柴田は苦笑いで手を離す
「若…組長がどんな性格かってことは若が一番わかっているはずですよ?」
柴田が坂田に言った
「…どんな性格なんだ?」
南が京助に耳打ちした
「…かなり…っつーか重症の人見知り」
京助は車の中で柴田に手渡された携帯を取り出して柴田に渡した
「どんなに近くにいてもコレで会話。携帯がなかったときは糸電話だったとか言ってたぞ」
「糸…」
南と中島は糸電話に向かってドスの聞いた声で話す坂田父を想像して口の端を上げて笑った
「若…姐さんに結婚申込んだ時の組長想像してみてください?」
柴田が坂田の耳元で言った
「…まだ携帯もなかった時代です…」
「…俺は母さんじゃねぇ」
坂田が柴田を睨んだ
「…そういや…坂田のおふくろさんどうしたとよ?」
中島が思いついたように言った
「婦人会の旅行。今週はこの区域だから」
京助は母子家庭のせいか婦人会に妙に詳しい
「奥さんとも携帯ではなしてるんか?」
南が坂田と柴田に聞く
「姐さんとはなんとか(強調)直で話してるよ。今はね…新婚当時は筆談とかが多かったけどソレするたびに姐さんに平手打ちくらってたっけなぁ…まぁ…慣れたというか…」
柴田が思い出話を語り始めると柴田の携帯がなった
「あまり余計なことを話すな柴田」
物陰と携帯から坂田父の声がハモって聞こえる
柴田の携帯を坂田が取り上げ電源を切った
「若?」
携帯を床に叩きつけ坂田父が隠れている物陰に早足で近づいていった