エベレストは昔海だった(コラボ作品)
〔三上潤〕
日本に帰っても俺を待ってる人はいないだろう。山登り中心の生活だったし、会社では昇進をすべて断ってきた。管理職に就けば、自由に休暇が取れなくなるからだ。
愛する特定の人も、いない。
ひとつの山を征服すれば次の山に目を向けるように、ひとりの女性を征服できたら、別の女性に目が向くというもんだろう? それが難しければ難しいほど執着し、やりがいを感じる、ってもんだ。
ここでは女性の数が極端に少ないのだが、乳をそのままさらけ出しているから、いくら俺でも目のやり場に困ってしまう。
といってもやはり釘づけになってしまう。かといって関係を持ってしまうと、ここでは逃げ場がない。もう帰れそうにないなら、いっそ覚悟を決めて、性の処理のためだと割り切って、だれかと・・・
吉田も大橋も隠そうとしているが、すでにSEXをしたのは分かっている。表情からあからさまに知れる。
外人を恋人にすれば語学の上達は早い、というが、彼らがまさに、それだ。
ひとり乗りの舟なら作れるが、4人が乗る船となると、材料が手に入らない。ま、気長に動力源の工夫でも重ねていよう。電気ウナギだけでは、安定した電気が得られないからなぁ。
作品名:エベレストは昔海だった(コラボ作品) 作家名:健忘真実