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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第三回・弐】玉。

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「…あやつ…栄野弟はいつもあんな感じなのか…?」
迦楼羅が緊那羅に聞いた
「悠助のことだっちゃ? …そうだっちゃよ? 悠助はいっつもああだっちゃ」
「…そうか…」
迦楼羅は目を細めて悠助の出て行った後を見た
そんな迦楼羅を見て緊那羅がフフッと笑った
「でさぁ…玉はもういいのか?」
南が竜田揚げに負けて忘れ去られつつあった本題を掘り起こした
「あ~…玉ね~…」
京助が迦楼羅をチラリと見た
「この辺りで変わったこととかなかったか?宝珠の力で何か起こっているかもしれんからな」
迦楼羅がそう言うと3馬鹿と京助の視線が迦楼羅と緊那羅に注がれた
「…なんだっちゃ?;」
緊那羅がその視線を受けてたじろく
「変わったことっていえば…なぁ?」
南が視線を逸らさず他の三人に言った
「一番変わったことっていやぁなぁ?」
中島も同様
「…コイツらだよなぁ?」
そして坂田も
「羽根生えて、火吐いて、だっちゃだしなぁ?」
京助がそういい終わるとそろって深く頷いた
「何が言いたい?」
3馬鹿と京助の行動に迦楼羅がムスっとして問いかける
「…あ~…つまりはですねぇ~君たち以上に変わった人…というか変わったことは特に無いということなんですねぇ~」
中島が某有名推理ドラマの主人公のモノマネをしながら言った
「中島、それ結構古いぞ」
坂田が突っ込むと
「名作なんだしいいじゃ~ん!」
と中島がヘラヘラ笑った
「…緊那羅…」
迦楼羅が静かに、でもきっと(絶対)キレているであろう口調で緊那羅の名前をよんだ
「…何も知らないみたいだっちゃね…宝珠のことは; それ以上に真面目に探す気あるのか無いのか…;」
緊那羅が迦楼羅から少しずつ離れながら言った
「…お前ら…」
迦楼羅が拳を握り締め方を震わせている
3馬鹿と京助は気づいていない
迦楼羅の背中に光が集まり始めた
「お前等いいかげんに…!!!!!!!」

ガラッ

作品名:【第三回・弐】玉。 作家名:島原あゆむ