小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第三回】金鳥・蚊取線香

INDEX|10ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 

「…本当か?」
迦楼羅が乾闥婆に歩み寄りながら少し驚いたように聞いた
「…ソーマが効かなかったんです…それしか考えられません。別人でもないみたいですから…まだ…早かったとしか」
【ソーマ】とはさっきの変な味の液体のことらしい
京助は後味の悪いあの液体が効かなかったということで矜羯羅と迦楼羅の突き刺さるような視線を浴びたのだとやっと気づいた
「ではまだ…だから緊那羅は…」
迦楼羅が京助に近づき目線を合わせた
「…お前、名前は栄野京助で合っているか?」
「な…んだよ;」
「…お前は栄野京助なのかと聞いておる!! さっさと答えんか!このたわけ!!!」
怒鳴った迦楼羅の口から少量の炎が出てきた
「迦楼羅落ち着いてください…火出ましたよ」
乾闥婆が少し睨みを入れて迦楼羅を見る
「なんだ…まだ早かったなら消しちゃ駄目なんじゃない…」
忘れられているように感じたのか矜羯羅が伸びをしながら少し大きな声を出した
「どっちかわかるまで…」
クスクスと笑うとそのままスゥっと消えてしまった