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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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科学少女プリティミュー

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 大魔王イカにボールが当たった瞬間、ドッカーン!!
 ミューたちを見事に巻き込んで見事な爆発。
 まさか自爆技!?
 砂が空に舞い上がり、煙幕が辺りを覆った。
「ゲホゲホッ!」
 煙の中からミューが出てきた。
「あたしを殺す気か……」
 辺りから煙が消えると、砂浜には隕石が落ちたみたいなクレーターが開いていた。
 そして、アインは大魔王イカとレイディスコーピオンのフィギュアを大事そうに磨いていた。
 今回もどうにかこうにかなったみたいで。
 これで一件落着……と思いきや。
 ミューは辺りを見回して気付いてしまった。
「メグちゃんがいない!」
 まさかあの爆発に巻き込まれて……。
 ミューの瞳に写る人影。
 メグを抱きかかえて海から上がってくる美少年。
 口からぷしゅーっと水を吐いてメグは目を覚ました。
 なんか自分を抱いている上半身裸の美少年。慌ててメグは砂浜に下りた。
 そして、見てしまった。
 美少年の股間に生えているち○こ。
「きゃーっ!」
 メグのツメがワトソン君の顔を引っ掻いた。
「にゃー!? 助けてあげたのになんで引っかかれなきゃいないにゃ!」
 そんなこんなで事件は幕を閉じた。
 そして、この日の夜にテレビ番組でこの事件が放送されたのだが、ほとんどカットされていたらしい。ち○このせいで。

 ――どっかにある秘密結社ジョーカー帝都支部。
「ち○こに負けるとは……」
 ゲル大佐は怒りで身体を震わせ、巨乳をプリプルさせた。
 今日もサスペンダーだけで隠されている乳首がポロリしそうでしない。
 通信装置に映し出される謎のシルエット。
《また小娘にやられたそうだな》
 重厚なボイス。首領エックスだ。
「申し訳ございません首領」
 ゲル大佐は頭を下げた。その姿は詫びているというより、ガッカリ肩を落としてる感じだ。
 苦々しい顔をしてゲル大佐が顔を上げた。
「ち○このないレイディスコーピオンこそ、あの憎きプリティミューを倒してくれると信じていたのですが……奴はち○こに敗北したのです!」
 レイディスコーピオンはミューをあと一歩まで追い詰めた。しかし、巨根を前にして怯んでしまったのだ。それが後々の敗北に繋がった。
「いや、しかしレイディスコーピオンが負けたのは無理もありません。あのち○こはアタクシが見惚れるほど立派なものでした……」
《言い訳とは見苦しいぞ!》
「も、申し訳ございません首領!」
 ビシッとゲル大佐は背筋を正した。ついでに巨乳も揺れた。
《不甲斐ないお前たちに任せてはおれん。そろそろわしが遣わした怪人がその基地に到着するころだ》
「首領自らが遣わしたですと……?」
 急にキツイ香水の匂いが部屋に立ち込めた。
「アタイをお呼びかしらぁン」
 編みタイツを穿いたムチムチの太腿。
 赤いマニキュアを塗られた長いツメ。
 色っぽい唇の周りは……青かった。ヒゲだ!
 チューリップの花みたいなスカートを穿いた変態が現れた。
「むふふ、アタイの名前はサラセニアぁンちゃんよぉン♪」
 どう見てもオカマだった。
 サラセニアとは食虫植物の名前だ。形は筒みたいで、そこに虫を誘い込んで溶解液で溶かしてしまう。
 男でも女でもない怪人。これならばプリティミューに勝てると思ったのだ。
 気になるところは股間についているか、ついていないかだ……。
 ゲル大佐はサラセニアぁンのスカート捲った。その眼が大きく見開かれる。
「な……なんという巨大な……しかもポジションも完璧だ……」
「いやん、えっちぃ♪」
 こんなオカマで……本当にプリティミューに勝てるの……か?
 だが、ゲル大佐は確信した。
「これならば、これならばプリティミューに勝てるぞ! おーほほほほほほっ!」
 果たしてゲル大佐は何を見て確信したのか?
 巨大な……とはいったい何のことなのか!

 ち○こアリでも勝てず、ち○こナシでも勝てず、しかし今度の怪人は……。
 ついに秘密結社ジョーカーの秘密兵器が動き出す。
 プリティミューは巨大なアレにどう立ち向かうのか!?

 あれっ、てゆーかなんか重要なことを忘れているような?
 カキ氷シロップの謎とか……アインとか……。