詩群。
■イカロス
僕にとって何もないのと同じなんだ
世界中 海の果てまで行っても 君の言葉以外には
時が再び繰り返すときには
僕はちょうど たったひとりきりで 最後の夜を迎える
高く それでもまだ高く 飛んでゆくから
星空の向こう側まで行くことができたならきっと
無数の光を浴びて 遥かな高みへと辿りつくんだ
融けだした星々の光がまた僕に力をくれる
今は旅の途中だけど どうか忘れないでほしい
この心が生まれかわるときには
僕はちょうど 君と光の中にいて 最後の朝を迎える
高く それでもまだ高く 飛んでゆくから
星空の向こう側まで行くことができたならきっと
無数の光を浴びて 遥かな高みへと辿りつくんだ
君と二人 寄りそって 何もかもが灰色に閉ざされるここで
約束した あの日の遠い向こう側へ 飛びたつよ
高く それでもまだ高く 飛んでゆくから
星空の向こう側まで行くことができたならきっと
無数の光を浴びて 遥かな高みへと
高く それでもまだ高く 飛んでゆくから
時が止まったとしても その向こう側へと飛ぶよ 忘れないでほしい
そしてまた 動きだした時の中 光を浴びて僕は君へと辿りつくんだ