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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第二回】届け恋の光合成

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「はぁッ!?;」
ヒマ子の口から出た『せっぷん』という言葉に京助の顔がこの世のものとは思えないものに変わった
ヒマ子とキス
向日葵とキス…
「忘れもしない強風の吹いたあの日…私の心は京様に奪われたのですわ…」
両葉を頬にあて一人ヒマ子は盛り上がっていく
「あの激しく痛いキス…その瞬間私は京様に操を立てたのですわ! いやんもう!! 恥ずかしいですわっ!!」
身をくねらせ更に一人で盛り上がるヒマ子に対し全く身に覚えの無い京助は激しく混乱しつつ歯止めの一言をヒマ子に言った
「…俺キスした覚え全ッ然ないんですけども;」
その一言で今度はヒマ子の顔がこの世のものとは思えないものに変わり…
「ひ…ひどいですわ---------ッ!!」
声を上げて泣き出した
その声を聞いて緊那羅と悠助、母ハルミまでもが庭にやってきた
「私は真剣でしたのにッ!! やはり緊那羅様とできてらしたのですわねッ!! 私は遊びだったのですわね-----ッ!!!!」
緊那羅の姿を見たヒマ子は更に声を上げて泣き出す
「ハィ!?;」
京助と自分ができているといわれ緊那羅は京助とともに素っ頓狂な声を上げた
「ねぇねぇできてるってなに?」
悠助が母ハルミのスカートを引っ張ってのんきに聞くと母ハルミも
「そうねぇ…らぶらぶ…ってことかしら」
とのんきに答えた
「緊那羅様と違ってしょせん私は植物! どんなに頑張って光合成しても京様との子供なんて出来ないですわ!! 葉緑体しか増えないのですわ-----!!!」
「いや私もできないっちゃ子供(男だし)」
緊那羅の小さなツッコミに一瞬動きを止めたヒマ子だが
「でもラブいですわ----!!!」
と叫び再び泣き出した
「落ち着け」
コツン、と京助がヒマ子の頭を軽く小突いた