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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第二回】届け恋の光合成

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「ヒマ子さんっ!?」
先に庭にはいった悠助の尋常じゃない声を聞いて京助と緊那羅が急いで庭に入る
そこにはぐったりとしてヒマ子が倒れていた
「ヒマ子さん!! ヒマ子さん!!」
悠助が泣きそうになりながらヒマ子の体を揺すって起こそうとする
「悠助ストップだっちゃ!」
ヒマ子をガクガクと揺すっている悠助を捕まえて緊那羅が押さえる
「ヒマ子さん! ヒマ子さんー!! 死んじゃやだぁー!!」
うわーんと声を上げて悠助が泣き出すと京助がぐったりしているヒマ子に近づいた
「京助…」
泣いたままの悠助を抱きながら緊那羅もヒマ子に近づく
「…なんだ? これ…」
ヒマ子の葉に触った京助はぬるっとした感触を手に感じた
「なんだっちゃ?」
緊那羅も悠助を抱いたまま京助の手を見る
ヌルヌルしたものが京助の手についていた
「…何か…どっかで嗅いだことのある匂いなんだけど…」
京助はフンフンと手の匂いを嗅いで何かを思い出そうとしている
「…まさか…日焼け止めか?;」
日差しの強い日母ハルミがよくつけていた日焼け止めクリームの匂いであることを思い出したらしい
「京助嗅覚犬レベルだっちゃね…」
緊那羅が感心して(?)いる
「そう…いえばね、昼間緊ちゃんが美肌で緑色の女の命だからピッコロさんで焼かないって…」
「は?;」
悠助が泣いた後特有ののしゃっくり地獄に陥りながら昼間ヒマ子が日焼け止めクリームを塗っていたことを告げた
「そりゃ…ぐったりするの当たり前だわな…そんなもん塗ったら光合成できねぇし…;」
京助が溜息をついた
「…助かるっちゃ?」
「助かるの?」
緊那羅と悠助が恐る恐る京助に聞く
「…クリーム落として水やって…明日日光浴びたら元気になるだろうさ」
頭をかきながら京助が立ち上がり家の中にはいっていった
「…よかったっちゃね悠助」
悠助を地面に降ろして頭をなでてやると目をこすって
「うんっ!!」
と赤い目のまま満面の笑みで緊那羅を見上げた
「はーぃお前らも手伝えよ?」
手にタオルとバケツを持って京助が家から出てきた