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CROSS 第2話 『9番目の異次元ステーションでの災難』

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第3章 戦闘開始!



 その隊員たちは、少佐からの命令で、他の生存者を見つけるため
に、その異次元ステーション『DW9』を歩き回っていた。彼ら
は、銃を構えながら、人が隠れていそうな場所を次々と探していっ
た。だが、いまのところ、他の生存者は、一人も見つかってはいな
いようだった。
 ステーション内の状態は、まさに地獄絵図であった。壁や天井や
床や設置物などに、血や肉片や臓器などといったものが、べっとり
とへばりついていた。きれいな状態で残っていたり、きれいな顔を
している死体は少なく、なんとも言いがたい異臭がどこでも漂って
いた。その光景を見たり、異臭を嗅いだ隊員はほとんど、このステ
ーションに転送される前に取った食べ物を、口から吐いた。

「……ひでえ。ここまでするって、やったのはどんな奴らだよ」
「そうとう頭がイカレている奴らだろうな」
顔をゆがめながら捜索していた隊員が、つばを吐きながらつぶやき
、すぐそばにいた隊員が答えた。

「ここの保安要員も、一応、武器は持っていたんだろう? しかし、敵と思われる死体は、1個も見てないぞ。よく保安要員になれたもんだ」
「実戦経験が無かったんだろ」
「だろうな。ここの保安要員たちは、俺たちが経験したような軍事作戦に参加したことが無いに決まってら!」
「せいぜい、後方支援をしていたぐらいだろうな」

「おい!! しゃべってないで、ちゃんと捜索しろ!!!」