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CROSS 第2話 『9番目の異次元ステーションでの災難』

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 山口少佐・佐世保中尉・椿少尉・ウィル少尉の将校と特殊部隊
『CROSS』の隊員たちは、それぞれ自分専用や正式の武器と防護
装備の状態で、特務艦内にある転送室にドンドン入ってきた。この
艦の転送室は、一度に最高100人の人員を転送できるかなり大型
のものだった。今回は、山口少佐も合わせて、合計46名が直接ス
テーションに出向くことになった。
(ちなみに、ガリアとヘーゲルは、特務艦内に待機している。)

 転送室に入ってすぐの場所にある制御装置に転送主任のIが転送
準備をしていた。山口少佐たち全員が転送装置の上にある所定の位
置に立ったころ、ちょうど転送準備が終わったらしく、
「いつでも転送できるお」
と転送主任のIが親指を上げ、少佐に合図を送った。

「よし、転送!」
 少佐のこの少しかっこつけた声のすぐあと、転送装置に乗ってい
た46名は、まばゆい光とともにその場からあとかたも無く消え、
つぎの瞬間には、異次元ステーション『DW9』の中に転送され
ていた。山口少佐ら4人の将校はステーションのクルーが通信して
いた第3通信室の室内に、残りの42名の隊員たちはその通信室の
前の通路に転送された。通信室はせまく、そこにとても46名も転
送できなかったからだ。

 転送室の前の通路に転送された隊員たちは、すぐに点呼を取り、
隊列を組んだ。
 通信室の中に転送された少佐たちは、その通信室の中にあるさま
ざまな装置を操作し始めた。ステーション中に設置されているカメ
ラを駆使して、現在のステーションの状態を調べたりするのだ。