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CROSS 第2話 『9番目の異次元ステーションでの災難』

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佐世保は椿に何か言おうとしたが、
「仕事中に遊ぶなとなんど言えばわかるんですか!!」
……という椿の大声に圧倒され、佐世保は黙って口を閉じた。

 落ち着きを取り戻した椿に少佐が話しかけた。
「……着いたんだろ。ステーションに」
「わかっているんなら、早くしたくしてください! 最高速度で来
 たわけですし」
「もう何人を連れて行くかもプランも決めた。 だから遊んでたん
 だ。文句はあるまい」
「だったら、このブリッジじゃなくて転送室でスタンバイしていて
 くださいよ! そこまで準備できてるなら!」
「……やれやれ、そんな調子だから、君とそのお仲間さんたちは、
 うまく世渡りできないんだよ」
この言葉に椿はブチ切れたようで、彼女は腰から包丁を抜くと、
少佐に向かって殺気を出しながら歩み出した……。
「やべぇ!!!」
少佐はそう声を上げると、椿から離れようと駆け出した。その後を
椿が包丁を振り回しながら追いかける。ブリッジ中を駆け回るその
光景は異様だった……。