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　その後、私は一晩以上かけてマヤ家に戻った。警察には届けていなかったらしい。
　私は正式に暇をもらった。揉めるかと思ったけどすんなり許可が下りてびっくりした。借金は残っていたかもしれない。けれど、もうこんな事件を起こしてしまった、いや正確には巻き込まれただけだけど、事件に関わった私を雇い続けたいとも思っていなかったのだろう。ありがたい申し出だったらしい。
　今月分の給料と一枚の紙、いつでも出て行けるようまとめてあった少ない荷物を持って、念願叶って私はマヤ家をあとにした。