キミの写真
「ひかる、結婚しよう。」
飾り付ける言葉はいらない。
ただこの張り裂けんばかりの気持ちを、俺が世界中で一番愛する女の子曽根川ひかるに。
張り裂けんばかりの気持ちを、ただ精一杯に伝えた。
「うん、ありがとう……」
ひかるの頬が紅葉を散らしたように紅く染まっているのは、夕日のせいだけではないだろう。
「……ねえ、し、新一?
お願いがあるんだけど……」
俺の胸から上目遣いで見上げてくる。
くそぉ……かわいいなぁ。
「ん、どうした?」
何やらもじもじしているひかる。一体どうした?
「プロポーズも嬉しかったけど……もう生徒と先生じゃないんだし、その……
キス、して?」