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　屋上での一件の後。

　正直、記憶がとても曖昧だ。


　真っ暗な部屋の中で体育座り。ぐるぐると廻る、黒く嫌な思考が渦を巻く。


　少なくともひかるを……。


　……あぁ、そうだ。

　俺はひかるの事で悩んでいたんだ……。


　最早悩む対象すら見失い掛けていた。

　ひかる……ひかる……。

　あの屋上から暗い影が俺にひたりと付きまとっている。

　ひかる……ひかる……。

　お前は本当に、俺を見捨ててしまったのか？

　ひかる……ひかる……。

　お前がいないと俺は、俺は……。