小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

キミの写真

INDEX|14ページ/57ページ|

次のページ前のページ
 

 電子音のチャイムが校舎内へ響く。


 もう次の授業がはじまるな……。


「俺はもう大丈夫だから、ひかるは教室に戻ったらどうだ?」

「僕としては先生から離れたくないんだケドなぁ……」


 口を尖らせながら嬉しい事を言ってくれる。が、流石に無理。
 教師の立場上サボらせる訳にはいかない。


 どうにかひかるを説得し、次の授業へと向かわせた。



 安心したせいかクゥと軽く腹が鳴る。そういえば今朝も朝食抜いたんだっけ……。

 倒れた理由には空腹も入っている気がする。


 ……腹へったなぁ。


 そんな事を考えていたら、唐突にやってきた睡魔にまたも身を委ねていた。



―――



 タッタッタッ…

 微かに聞こえる軽い足音で目を覚ます。

 ガラガラと引き戸が開く。そこには、ひかるが立っていた。


 ――何故かジーンズ生地のエプロン姿で。



 ……ああ、家庭科の授業だったのか。

 しかし……ひかるエプロン似合うな……。



「はい先生。これ食べて元気出して♪」


 差し出されたのは手作りのプリン。弱ってる時のプリンの破壊力は抜群だ。それが空腹なら、尚更。



作品名:キミの写真 作家名:アテナ