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除霊師~藤間道久の物語 1・藤間道久(1

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で、メイド服を着て、大量の買い物袋を持って帰ってきたのは、使用人という名のメイドである由良亜理紗さん。
この峰岸事務所の数少ない従業員の一人。
日本人とロシア人のハーフで、元々日本とロシアの両方で生活したのだけど、日本での生活の方が圧倒的に長くて、ロシアは寒すぎて好きじゃないと言っている。
ロシア語だけでなく、英語も堪能で、メイド兼事務員兼通訳のような扱いなので、夏冬ボーナス付きの月給35万に住み込みでは、
正直割に合わないとは思うが本人はあまり気にしていないと言っている。
ちなみに彼女のロシアでの名前は、ユーリ・ファクトナー・アリーシャというそうで、ロシア名だと真ん中に父称が入るそうだが、彼女の場合、
父親が日本人なので母方の姓が入っているということだった。髪は肩ほどまでに伸びた黒髪で、眼の色は青い。
背は俺より少し低いから、168cmくらいでスタイルはかなりよい上、頭脳明晰で資格も相当数所持しているそうだ。
元々、去年一年某有名企業の社長秘書をしていたくらいだから、相当頭のキレがよい。
まあ、そのわりに色んな意味で二人ともぶっ飛んでるけど。

俺たち三人はこの事務所兼製作所のビルで日々の生活を大いに満喫している。
悠希さんが所有しているビルは、義肢装具士として独立したときに知人の建築会社の社長に頼み、
建築してもらったもので、一階はテナントとしてチェーン店のカフェが入っていて、二階からが悠希さんの
所有物になっている。俺たちが今いる場所が二階の事務所で、顧客たちはほとんどここに通すことに
なっていて、悠希さんか亜理紗さんが相手をすることにしている。
三階が悠希さんの仕事場で、俺や亜理紗さんの立ち入りは許されておらず、一番セキュリティが厳重な階でもある。
何せ入室には、ICカードと虹彩認証が必要なくらいなのだから相当なものだ。
四階は俺と亜理紗さんの2部屋で、俺の方が6畳半の洋室、亜理紗さんが7畳の和室で、イメージからして明らかに逆なのだが、
レディーファーストということで亜理紗さんに先に選んでもらったらこういう配置になってしまったのだ。
五階は悠希さんの部屋と客間、そして物置きがあり、そこは悠希さんの所有物が整理整頓されて置いてある。
まあ、それも亜理紗さんが整理しているだけなのだが。