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ミムロ コトナリ
ミムロ コトナリ
novelistID. 12426
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マジェスティック・ガール.#1(15節~21節)

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19.



〜連邦兵士Cの主観視点

 『奴ら』が、船の隔壁を透過して進入してきた。
 俺たちは、泡を食って応戦した。
でも、無理。通常兵器は『奴ら』に通じない。
それに、この船には<アクエリアス>を運用出来るマジェスターもいない。
対抗手段はゼロ。皆無。詰み。
 もはや俺たちは、加工肉にされる為、並んで順番待ちをする
屠殺場の家畜同然。
 仲間は無残にも、『奴ら』に食われ、叩きつぶされ、へし折られ。
ただの肉塊になっていく。中には、アクトゥスゥ素子に
浸食され、『奴ら』になってしまった連中もいる。
 かつての仲間に殺されるなんて冗談じゃねぇ。
俺は生き残ってやる。生き残ってやるぞ。
 あ。…ああー!なんて…こった。
密かに好意を寄せていたオペレーターの、アンリちゃん。
『奴ら』に捕まっちまってるじゃねぇか。
あんな痛そうに顔をゆがめて、可哀想に。
くそぅ、待ってろよ。今…!
あ…おい。
おい、やめてくれ!やめて…ッ!

 …ぐちゃちゃちゃ。…ばちゃちゃ…。

 うぶっ…
おぇぇーー。
げほっ…、ごほっ、ごほっ。うぇぇーー…。
 あ。
おい。くるな。くるんじゃねぇよぅ。
くるな――…ぎゃっpぃッ!

 空白。 
     暗転。
          空白。
              覚醒。

 ――なにかおかしい。
具体的にはわからないが、なにかがおかしいんだ。
なぁ、なんでなんだ。
なんで皆そんな顔するんだよう。わけが分からないぜぇー。
 なんか、視界がぼやけて見えるし。
あー、さっき『奴ら』に襲われたんだっけ…。よく無事だったなぁ。
…怪我でもしたのか?頭が、ぐわんぐわんする。

 ――かん…。
     かん…!
        カカカン!!

 いて…!
あいてぇ−−!おい、おい!俺は味方だぞ、
なに撃ってんだよ。敵はあっちだ、あっち!
 あ…。おい、おい…フランツ。
お前、友達を見てなんでそんな顔するんだよう。
まるで俺が、
    
    目―― ゆー are るっきん is みー。 ――視

『× #$ いひ 物 ォF %#$ 』 を
       見る みたいな 顔して よう。

    驚怖―― るっく there m××st×r is.――驚愕

 俺が…。俺が…!?
 俺は走った。不安になって、走った。
みんな、にげる。逃げる。逃げる…!フランツも、逃げる!!
 おい、待ってくれよ。
待ってくれよ、フランツ。友達だろぅがよぉー。
なぁ、おい。不安になるじゃねぇかよ、なぁ。なぁ!
なぁ、フランツ――!

     ぶちゃ。

れ?
     …あれ?
             あれれ?

潰れたトマトみたいに、なっちまった。

…た、だけなのに。
      
        さわった だけ なのに。

   なのに…のに、にぃー。

 にひ、ひひひ…ひっひヒヒヒヒいぅヒぃいひいひヒヒ!

 どういうこった?どどど…どゆ湯…こったコッタ_?
パナナこったたた、たたたたたたt??
 あ、ででも、すげげなんか、7なな、なんか。
あったかカ、かかァーーーーいィィぃEE良い〜…!
すげ、すげげ、あ…あしし院、安心すするるりゅぅぅ---。
満たさぇ…るっ!満たらぇるブゥぅううーー。
え…えへ、えべぇへへへぇ−−−っ!!

 …えへ。

 俺は、”みんな”を見た。”みんな”、後ずさった。
後ずさって、逃げていった。俺は、”みんな”を追いかけた。

 待ってくれよぅ、みんななにゃぁぁ〜。
あしん、あじじしん、あじん安心するだにょう。
ぐしゃっとやると、温かい気持ちになるんだひょ〜〜ぅ。
えべ、えべ、へへべへjへへー!

 はい。つか まえ たぁ〜〜。
あぴゃ、にゃはぁーーー。たっちぃーーー。

 びちゃ!

 あひひいいいー。
また、”びちゃ”ってなったぁーー。
あれぇー、”また”だぁ〜。なんで、だ ろ ぉぅ??
でも、いいかぁー。あじんする、し。
あったかぁ〜いぃぃ、気持ち、なるし。

 三人いた”みんな”が、二人になった。
 二人はその場で立ちすくんでいたが、真っ青な顔をしてまた逃げ出した。

 おぉーい。Naんde逃げルンだよ、Yお〜〜ゥ。まっ、てぇEーー。

 廊下のT字路で、二人が二手に分かれた。
俺は、左の方に走って行った男性兵士のほうを追いかけた。
男は、もんどりうって転んだ。
あっという間に俺は、彼に追いつき。そして――

 びしゃ…!
”たっち”した。

 あー…。”また”だ。”また”、ホールトマトになっちまったtttttぁ。
わけがわからねぇNeeeNENEENE。

 右に走って行ったのは女性士官だったはず。
よし、おぉぉぉOOOOぃぃEEE、追いかKEkekeよluluう。
げへ。げhe。geべ。

 俺は、走った。女性士官に追いつくために。
 一人は、不安だ。とても不安なんだ。
安心をくれ。俺に安心をくれよ。一人は、嫌なんだよぉぉーー。
 あ。いた。いたぁぁーーー。
 女性士官が、走りながら後ろを振り返り、俺を見た。
彼女は、悲鳴を上げて絡みつきそうな足を必死に奮い立たせて
走っている。
 可哀想に。とてもふうふっふffff不安なや、にゃにゃんだなぇ。
待って!待ってーーー!俺が、俺が、安心を、あああっしししんを
さささあ、させてあげるりゅょうーーーー!
 はぁーーい。
お い つ い た ――。

 ――”それ”は、船の隔壁を突き破ってきた。

 わ、お。あれ、あれ、マジェスター?
<アクエリアス>装備した、”まへしゅたぁー”だぁ。
しかも、リミテッドっててててテンじゃねぇかぁ。
俺れれれ、ふふふふ…ファンな、だだぁぁ。きゃほーーぼぉ。
 やったぁ、たっすかるぞ。た、すす、きゃる。
これで、おれ たち。 た す、 か る ぞぞぅ。
 
 ――黒い<アクエリアス>が宙を舞い、手に持った”ケイン”を
〇〇×に振り下ろした。

 斬撃。裁断。両断。破砕――

たしゅかり…。うlyっう、ぼっ…!?

 分 解 。 消 滅 。

 べへぶ……。
byuひゅf。。。。

 ―― 撃 滅 。