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ミムロ コトナリ
ミムロ コトナリ
novelistID. 12426
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マジェスティック・ガール.#1(15節~21節)

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 「えー。好奇心で、違うものに変化させられたり、意識を乗っ取られたり
したら、たまったものじゃありませんよー」
 「ごもっともだ。そういうのって嫌だよな。不気味だよな?追っ払いたいよな?」
 「はい」
 「連中が目をつけたのはそこさ。俺たち人類が持つ潜在的な忌避衝動。
異物に対する過剰な排他性と攻撃性に目をつけたんだ」
 「なんの為にです?」
一瞬の沈黙。その時、ガクンと機体が揺れた。
高速艇が、発射用カタパルトに固定された音だった。
 「そりゃー…これから分かるさ。その目で見ればな」
 「むぅー。もったいぶって意地悪です、ヒューケインさん。
ここからが面白そうな所なのに…。でも、コミュニケーションも取れない
のに、アクトゥスゥの生態や性質、よく分かりましたよね。我々、人類も」 
 「まぁな。流石に、三百年間も連中とやりあってるんだ。人の知恵を
侮ることなかれ。その生態も大体は調べがついて、解明できているのさ」