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マトリョシカ

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 正当防衛の学説は案外あっさり見つけられた。優越的利益説と、法の確証ないし、正の確証を根拠とする説が対立している、らしい。
 まったくさっぱり分からんが、違法性を阻却する説が現在の通説だと。正直な話、法律初心者が手を出すジャンルじゃないかもしれない。ゲームではあんなにコミカルに描かれているし、小難しい条文も出なければ、学説もそうそう出てこない。
 若干後悔しつつ、この正当防衛の項目を読み進める。
 正当防衛が認められる場合は、以下の条件を満たしている場合と限定されている。

①不正な侵害の「急迫性」
②侵害の「不正性」
③防衛行為

 だそうだ。要は、いわれ無き暴力を今受けている時に、自分あるいは他人を守る為にした行為は正当防衛って事かな? 要してないけど。
 他の本には、①法益の均衡、②急迫性、③不正性、④権利防衛行為、とある。この①は、違法性阻却っていうものの前提条件で、②③④が実質的な要件で、さっきと同じに見える。この④ってのが、学説では対立があるみたいだけど、どうでもいい。ウィキで用語検索しないと、さっぱり分からない。
 また、誤想防衛っていうのは、この①である危険性が不存在の時に、危険性がないのに攻撃するのを指す、って簡単に把握した。細かいニュアンスは違うだろうけど、初心者判断としてはこんな所だろう。
 久々に、こんなにメモを取ったら腕が痺れた。伸びをして、大きな欠伸が出る。
「眠い」
 パソコン右下にある時計を見ると、昼をとっくに過ぎている。朝から何も食べてないけど飯食って直ぐに眠れないので飯は諦める。
 着替えるのが面倒臭いので、椅子代わりに腰掛けていたベットにそのままダイブする。少しカビくさい。
作品名:マトリョシカ 作家名:浅日一