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Juno は きっと微笑んだ

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言い終えて、ちょっと笑ったら、ステファンさんはもっと大笑いだった。
直美だけが、ずっと不思議そうな顔だった。
「あんさん、けっこう、おもろい男と付き合ってますなぁ・・ほな、話は終わりちゅことで・・・直美さんまた、いっしょにおいで・・教会で夕飯なんかもよろしいでぇ・・」
「はぃ ごちそうになります」
「あんたも、おもろいわ」
巨漢を揺らして大笑いの神父だった。つられて直美も笑っていた。
「では、今日は帰ります。電話してきますから、夕飯食べさせてくださいね」
「ええでぇ・・早めに電話くれへんと忘れますよってな」
「はぃ、電話しますから、肉料理でお願いしますね」
「言っておくがな・・料理人に・・」
「じゃぁ、失礼します、礼拝して帰りますから、ここでいいです」
「そか、ほな、またな、直美さんも」
「はぃ」
直美と一緒に頭を下げて時部屋を後にだった。

「なんだったの・・よくわかんなかったんだけど・・」
祭壇の前で不思議そうに直美に聞かれていた。
「うーん、まだ、きちんとは断られてはいないってことかなぁ・・」
「そうなの・・6月はいっぱいだって・・ステファンさんが・・」
「気をつかってだね、俺に・・そのまま俺が隼人さんに言えば終わりだから・・それで 諦めればそれでも良しだったのかな・・」
「どうして・・」
「信者じゃないと結婚式挙げてもらえないのを知っててやってきた俺の気持ちを確かめたかったんじゃないかなぁ・・」
「ふーん」
「日にちだけをだったでしょ、俺に聞いたのって・・どういう人とか、人柄とか聞かなかったでしょ・・だから、まだ、望みはあるかなぁ・・あとは、ステファンさんに隼人さんと麗華さん会わせてだなぁ・・それでだね。でも、それって、いいかげんな人だと紹介できないでしょ、俺がステファンさんに・・・だから、覚悟あるんでしょうねって、ことだね・・ないなら、そのまま日にちが全部埋まっててダメってことで帰りなさいって・・そういうことかなぁ・・」
「そっかぁ、じゃぁ、もうダメってことじゃないのね・・」
「うん、あの顔はね・・」
「2人で何をいってるか、わかんなかったから、困っちゃった」
たしかになんだか わからない会話のはずだった。
「かまかけたら、ステファンさんの顔がそうだったから・・良かった。あのまま、いっぱいなら仕方ないですよねって言って、素直に帰ったらあとで、いつか説教くらうとこだった・・」
「劉、ビビちゃって・・」
「あのねぇ・・あの人、見かけと違って、けっこうねちっこいんだってば・・時間ながいんだぞ、説教・・腹減っちゃうんだから・・」
「おなか空かして 怒られたんだ。昔・・」
「そそ、さ、帰ろうっと・・」
「うん、お買い物して帰ろうか・・」
教会の中だったけど 直美の手を握って外にだった。
いつかは 白い手袋の手を握って外にだった。