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コトコリの書庫

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「私の中に昔の脳が残っているだなんて、感じたことがないけど・・・。」
「それでは今日ここから帰る際、少し立ち止まって街を見下ろしてごらんなさい。その時感じた心持ち、それがごく原始的な脳の成せる感覚ですから。今日の夕日は、特別美しいですよ。」
そう言って私を送り出してくれた。

 プロフェッサー・コトコリが言っていたように、丘の上から街を見下ろす。
秋口の涼しい風が吹き抜けて、はるか頭上の椎の木の葉をざわめかせる。

作品名:コトコリの書庫 作家名:にょす