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司令官は名古屋嬢 第3話『災難』

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第4章 推理



 同じ頃、大須がいる司令部の通信指令センターでは、一人の少女通信員が自分の腹をさすっていた。彼女の名前は、『白鳥 奈美』(しろとり なみ)という。いわゆる「新キャラ」というやつである。彼女の髪は長い黒髪で、スタイルも守山ぐらい良かった。おまけに可愛くて、守山とは違い、性格が良いので、男に好かれてはいた。
「ふぅ〜」
白鳥が男の「賢者タイム」とは違う声を出しているのを、近くにいた同僚の少女通信員が気づいて様子で、
「どうしたの?」
「ちょっと困ったことが起きて」
「また男に告白されたとか?」
同僚の少女通信員(ブス)は羨ましそうな表情でそう言った。
「そんなんじゃなくて、山口少佐とのことよ」
「?」
「……実は、山口少佐の子をとうとう妊娠しちゃったみたいなの」
「…………」
白鳥が言った言葉に、同僚の少女通信員(ブス・もちろん処女)は最初、絶句していたが、
「え〜!!!」
はしたない大声(奇声)を発した……。その大声に、ヒマを持て余していた他の同僚たちが集まってきた。他の同僚たちは何事かと聞いてきた。白鳥は恥ずかしそうに顔を下げて黙っていたが、同僚の少女通信員(ブス・もちろん処女・馬鹿)はペラペラとしゃべってしまった……。それを聞いた同僚たちは、とうとうこのときが来てしまったというような表情になった……。
「あんた、「玉の輿結婚」できるじゃないの!!! 結婚式には呼んでよ。美味しい物をたくさん食べたいから!!!」
同僚の少女通信員(ブス・もちろん処女・馬鹿・性格が悪い・デブ)は、強気の口調で白鳥に言った……。白鳥は困惑しながら、
「でも、たぶん、中絶することになると思う……。いろいろ問題があるだろうし、私はほら、「アレ」だから……」
「…………」
「経済的理由じゃなくて「政治的」理由による中絶か……」
その後、一同はため息をつき、
「今は医者にかからなくても、錠剤一粒飲めば済むらしいしね……」
「ねぇ、このことは山口少佐に伝えたの?」
同僚の女性通信員(省略)が白鳥に尋ねた。白鳥は首を横に振りながら、
「ううん。だって、妊娠しているのがわかったのは、山口少佐たちが出発した後だったから……」
「ふ〜ん」
「そろそろ知らせようかと思ってるよ。今は忙しいみたいだけど」
「あ〜あ、美味しい物が食べられると思ったのになぁ〜」
「…………」(一同)