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司令官は名古屋嬢 第3話『災難』

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「なん……だと……」
守山は信じたくないという顔つきをしていた。
「私のお腹の中には山口さんの子がいるのよ!!!」

 すると、守山は不敵な笑みを浮かべ始めた。白鳥はそんな守山を見て、一瞬、身震いした。
「ふーん、それなら私が中絶してあげるわ!!!」
守山はそう言うと、白鳥の腹を足で蹴り始めた……。ちょうど子宮があるら辺だった……。男なら気絶するレベルの攻撃だった……。しかし、白鳥は痛みに耐えながらも、守山が蹴っている部分を両手で守った。
「やめて!!! 赤ちゃんが死んじゃう!!!」
白鳥は必死に叫んだ。しかし、守山は容赦なく蹴り続ける……。
「穢れた出生のおまえとの子供を、山口さんが望むわけないでしょ!!! あの人まで穢れてしまうわ!!!」
守山の表情は、麻薬中毒者レベルの怖いものだった……。彼女の身体中から怒気がこみ上がっており、それは下腹部を蹴られ続ける白鳥に向かっていた。
「やめて!!! やめて!!! やめて!!!」
白鳥は泣きながらそう訴え続けた……。

 しかし、守山はやめず、白鳥が蹴られる音と白鳥の叫び声だけが、その場に響き渡っていた……。



                 糸冬
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                  制作・著作 やまさん

   第4話につづく