優しい人
優しい人
第二章
殺人
夜が来ると何故かすごく不安になる
何故か自分がひとりぼっちになった気分で
すごく気持ち悪るく吐き気がし
いつも吐いてしまう
親はこんなこと知らない
親なんて今はいないから
昔殺人事件で殺されたのだ
元々親は嫌いだった
でも小さい時に一人ぼっちにされて
俺はすごく悲しくて寂しかった…
いつものように学校へ行く途中の坂を上る。
良い天気だなぁ。このまま何処か良い感じの公園にでも行きたい気分だ。
平凡を感じつつ、俺はこんな平凡が嫌だった。
つまらないし、どうせなら急に俺がなんかの力に目覚めたりとかすればいいのに。
そんなことを思ってる…
そうこれが最初の事件だった
坂を登り終わると昨日と同じく後ろから声がした
???『し~いーな~くーん』
その女の声はまさしく俺(大山 志稲)の名前を呼んでいた
自分でもかわった名前だと自負しているw
志稲『あかねじゃん珍しいなお前がこんな時間に登校だなんて』
茜『うん!ちょっと色々あってさー!』
志稲『なんかお前怪我してるぞ』
茜『ちょっとそこで転んじゃってwてへ☆』
志稲『なにそのてへ☆は?w』
茜『かわいいでしょw』
志稲『却下』
茜『ぶー』
???『朝から賑やかだな』
そこに来たのは茜と同じく中学からの友達(井上 准)だった
茜『井上おはよー!』
井上『おはよー』
志稲『お前昨日学校さぼったろ!』
井上とは同じクラスなので井上がさぼるとすぐ解るのだ
井上『風邪引いてた』
志稲『嘘だろ』
井上『嘘だ』
嘘だとこいつは平気で言いきった
茜『さぼりだめなんだよ~』
井上『寝てたのはさぼりに入りますか~?』
志稲『うーん…ギリギリセーフかも』
茜『いや、さぼりに入るからw』
と会話してるうちに学校に着いたようだ
教室に着くと何故か教室が騒がしくざわざわしていた
志稲『何かあったのかな』
井上『おい、明裏何かあったのか』
そう井上が言って振り向いたのは黒崎 明裏
クラスメートで志稲の幼馴染だ
いつも明るく学年で人気者だったりする
明裏は珍しく井上の問いかけにおびえるかのように『ごめん』と言って廊下に出て行ってしまった
井上『俺なんか悪いこと言ったか?』
志稲『……』
クラスがざわざわしてた理由それはすぐに解った。
ていうか全校集会が開かれた
この学校の近くで殺人事件があった
犯人はまだ捕まっていないらしい
殺人かぁー
殺人者の気持ちは殺人者にしか解らないと言うが、どんな気持ちでとか思ってるうちに授業が始まり
放課後になったりした。
帰るときはみんなざわざわしていて
集団下校してる奴が目立った。
志稲自身は全く殺されるなどの恐怖心は無いので自称帰宅部エースとして
一人で帰宅することにした
下駄箱の前で秋と出会った
志稲『おっ秋じゃん』
秋『おう!お前かぁ!』
秋『一人で帰るのはあぶないぞーw』
志稲『秋は帰らないの?』
秋『まだやることがあるんだよ』
志稲『そっかぁー』
秋『すまんな』
志稲『いや別に殺されなんかしないからw』
秋『そうだよなw』
志稲『じゃあまた明日な』
秋『おう!』
この時もし世界にフラグと言うものがあれば
俺にフラグがたっていたはずだった…
その夜、秋は何者かによって殺された…