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優しい人

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優しい人


また夢を見た、不思議な夢だ。
  毎回出てくる少女
いつも泣いている、真っ暗な場所で、いつも一人。
僕はその少女を知っている。
  黒崎 明裏(くろさき あかり)
夢で見る明裏はいつも一人で、悲しそうに一人でいる。
  何故かは解らないけど、何故か泣いているんだ。




第一章


                                   夢


朝から憂鬱になりながら、学校へ向かう途中の坂を上る
   いつもより今日の風は冷たく感じた
 今日の気温は最低気温は2度だからそれも納得してしまう
   とにかく寒い。
うちの学校の制服もうちょっと暖かければいいのだが、何故か無駄に通気性が良いという謎の特典があるのだ
まあ我慢できない寒さでは無いので、そんなに文句を付ける意味もないのだが
   ???『おーい!!』
  誰かの声が後ろからした、まあ誰かは解ってる。秋(あき)だ。
  この坂を登った上が学校なんだけど、秋はいつもそこらへんで曲がってきてたまーに会うのだ
俺『今日もテンション高いな、お前』
秋『おう!今日の俺もすごく元気だぞ!』
秋『そういうお前はあれか、アルツハイマーにでもかかったのかwものすごくげっそりしてるぞw』
俺『朝から、そのテンションで来られるとすごくうざいんだけど』
秋『まあそういうな』
俺『夢を見た…』
秋『うん?いま何か言ったか?』
俺『何でもない』
俺『ほら遅刻するからさっさと行くぞ!』
秋『おう!!』
朝からこんな会話をしながら俺は登校するのだった。
下駄箱で靴を履き替え廊下に出る
  そのまま近くの階段を上り二階へ、秋とはクラスが違うのでそこで別れるのだった
    いつもの教室に入ると、寄り道もしないで自分の席に着いたりしてみる
俺の席は一番奥の隅っこなので、あまり目立たない。
まあそこが良かったりするのだけどw
またいつものつまらない授業が始まる。
あぁー退屈だ
寝てしまおう
いつも社会と数学は俺の睡眠時間なのだw
そしてすぐに眠りについてしまうのだった
  
     真っ暗だ、明りを探すけど、無い
      泣いている声が聞こえる
    耳澄ませてどこで泣いているのかを確かめる
   そしてすぐにその場所は解った
   そこに行くと一人の少女が泣いていた
  何で泣いているのだろう
俺『なんで泣いてるの?』
少女『みんな死んじゃうの』
俺『みんな?』
少女『うん』
俺『どうして?』
少女『……』
俺『ねえ何が起こるの?』
少女『……いずれ解るよ』
俺『ねえどういうこと?』
少女は走って闇の中に消えていった…






作品名:優しい人 作家名:kuro