昼下り
オレの変調もよそに、女はモニターを睨みつけている。
軽く口を開いたまま目玉は集中している。
カタカタカタ・・・・・素早い手の動きでキーを打つ。
マウスを握る、クリック、クリック。
女の腕が動く度、柔らかな感触が振動する。
カタカタカタ・・・・・素早い手の動きでキーを打つ。
マウスを握る、クリック、クリック。
器用な指先、暖かそうな指腹、肉厚な掌・・・。
それは何かを包み込むために与えられている。・・・だろ?
カタカタカタ・・・・・素早い手の動きでキーを打つ。
マスを握る!?グリップ!グリップ!
オレの野心はダウンロードされ、海綿体へ直結する!!
ぬぁぁああああああああああ!!
おっきした♂
幸いオレの下半身は引き出したテーブルに隠れている。
キャンプ場さえ見つからなければ、それでいい。
「ねぇ見て!」
女は体を預けるように一気にオレの方を向いた!
「ぬあっ!?」 「いやん!」
オレの右腕は二つのボールに挟まれた!!
女は後ろに身を引いたがスペース的に逃げ切れない!
ならばオレが・・・・・!動けなかった・・・
マウスは膨張から硬直へと化し、全身にアップロードされた??
ゴロリ!オレは仕方なく硬直したまま女の反対側に転んだ。
ガタン!その拍子に膝がテーブルの裏を蹴ってしまった。
コーヒーカップの水面は大きく揺れ、雫が落ちた。