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続・聖なる日

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 もしかして、彼は本気で私のことを好きだったんじゃないだろうか。その私がチョコを渡してしまったことによって彼は勘違いをしてしまったんじゃないだろうか。そうだとしたら、これまでの私達の関係は維持できない。そう思った。
 それから、私は彼との接触を極力避けた。彼とは同じクラスだったし、2人でクラス委員を務めていたから全く会話をしないということはなかったけど、以前よりは確実に少なくなっていた。
 3年になって別のクラスとなると接触はほぼゼロになった。最初の頃こそ彼から話しかけてきたけど、私が拒絶の意志を示すと近づいてこなくなった。
 別に彼が嫌いになったわけじゃない。男子の中ではトップクラスに親しみを感じている友達だった。でも、恋人になりたいなんて全然思っていなかったのだ。
 チョコなんて渡さなければ良かった。そうしたら、彼とはずっと良い友達でいられたのかも知れない。
 そんな自分の後悔もあって、バレンタインデーには良い印象を持っていなかった。

作品名:続・聖なる日 作家名:大橋零人