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分岐点 (前編)

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「千恵ちゃんあわてんぼう歌うー。」
妹の千恵は少しはずれた音程で、オリジナルのクリスマスメドレーを歌い始めた。
それに合わせて、私の背中から竜輝の歌声も聞こえてきた。
二人とも1番と2番がごちゃごちゃになった歌詞になっている。
知らない間にいろんな歌を覚えているんだなぁ。
「もうすぐクリスマスだね。」
「千恵ちゃんクリスマス知ってるよー。ピカピカしとるー!」
「俺も知ってるー!おっきいケーキ食べるんよね。」
まだクリスマスは『プレゼントをもらえる日』ではないようで、ホッと一安心。
まわりからは、
「そろそろ、枕元にプレゼント置いて、サンタさんがプレゼントくれたよ~とかやったげたら?」
など言われるのだが…。
自分が子どもの頃、そんなことをされたことがないからピンとこない。
まわりがするから、したほうがいいの?
育児って難しい…。

作品名:分岐点 (前編) 作家名:柊 恵二