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神崎
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140
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巡り巡らない話 (GL)
互いの煙草から上る紫煙が、螺旋を描いて空に消えた。
不満そうに唇を尖らせた彼女の頬は、並んで眺めた紅葉を思わせる。
取り残された季節を指摘すれば、寒いのは嫌だよと返された。
1月初旬、冬のベランダ。
笑顔の私と、真顔の彼女。
二人で置き去りにされるのならば、それもいいかと思ってしまった。
お題 『タバコ』『紅葉』『螺旋』 螺旋シリーズⅡ
作品名:
140
作家名:
神崎