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サイコシリアル[4]

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「九紫、今度天国の感想聞かせてくれよな・・・・・・」
 僕はそう呟き、九紫の目を閉じ、布団を掛け死体を覆った。
 「お前は天国でも巧くやりそうだよ。間違っても地獄には行くなよ」
 九紫なら地獄でも巧くやりそうだけどな。
 人は、様々な時に別れの言葉の挨拶をする。だから、この
 「・・・・・・はは」
僕は、立ち直らなきゃいけない。立ち上がらなきゃならない。これから起こるであろう、連鎖的な殺人を止めなきゃならない。
それが九紫に対する礼儀というものであって、戯贈に対する礼儀でもあって。
僕から僕にの下された使命でもあって。
果たさなければならない事である。
 九紫には申し訳ないが、九紫の死のおかげでまた新たな仮定が生まれた。殺し屋組織『永世中立』の背景の仮定が。
 そして何故、九紫戌亥が組織も何もかも忌み嫌うのかも仮定をたてることが出来た。しかし、今回ばかりは根拠のない確信や、断定できる確定でもないわけだ。
 つまりは、ただの勘。当てずっぽう。こうであろう、という期待。もしくは予感。
 大げさに言えば予知だ。
 何せ、九紫戌亥の言っていた通りに仮定をたてることが出来る材料が揃っていたのだから。
作品名:サイコシリアル[4] 作家名:たし