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サイコシリアル[4]

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何故、僕がこの病棟の存在を知っているかと問われれば、斬島猟木が関係しているのだ。連続殺人鬼、サイコパス、サイコキラーである斬島猟木。
彼は、僕らを襲った後に、捕まったのだ。
捕まり、隔離され隔絶された。表現は悪いが、人間という種族から隔絶されたのだ。
僕は、この経緯を猿渡警部から聞いていたのだ。いや、実際は猿渡警部から戯贈、そして僕という流れなのだが。まぁ、順番なんて気にしなくていいだろう。
今回、九紫戌亥の事柄について僕は更に知る必要がある。戯贈両親惨殺事件の情報を更に知る必要があるのだ。
仮定をより確定へと近づけるために。
ということはつまり、目撃者である霞ヶ窪に事件について更に言及しなくてはならないということだ。
戯贈の両親と九紫戌亥がどのような会話をしていたのか知る必要がある。
僕は、霞ヶ窪の件の後、その本人を猿渡警部に引き渡していた。その際に、猿渡警部は『このお嬢ちゃんは、ちと危険人種だから隔絶させてもらうよ』とか言っていた。
 要するに、霞ヶ窪も隔絶されたのだ。
隔絶された人間と会うことが出来るのは、国家の人間だけだが、僕は朧気町が誇るダメ警部に懇願し、特別に面会の許可が出たという訳だ。
特別というか、案外あっさり許可がでたのだけど。今晩飯食いに行きませんか? はい、行きます。的な乗りだった気もするが気にしないでおこう。
作品名:サイコシリアル[4] 作家名:たし