サイコシリアル[4]
「寝てるのか?」
今度は、続けざまにインターホンを押した。
ピンポピンポーン。
やはり反応がない。
というよりも、部屋の中から物音一つしない。脅かそうとしているんだろうか。可愛いやつだ。というよりも、時間が時間か。携帯電話を取り出し、時刻を確認すると、二十三時半を回っていた。
僕は、せっかく携帯電話を取り出したので、今度は電話を掛けながらインターホンを錬出した。
案の定、反応がない。
僕は、試しにドアノブを回してみた。
ガチャリ。
鍵がかかっていなかった。
瞬間、焦燥。
嫌な予感がした。そして、嫌な予感とは的中する物だ。
心臓がドクンと一回大きく跳ね上がり、その後も連続的に鼓動が加速した。
僕は、ゆっくりとドアを開け、照らされた室内を覗いた。
作品名:サイコシリアル[4] 作家名:たし