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サイコシリアル [3]

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 本当に考えが甘い。はなっから首筋を狙う時点で甘い。ロシア殺人術は、基本的にカウンターを狙う場合は首からは狙わない。急所はトリがほとんどだ。
 案の定、僕が霞ヶ窪の顎をめがけアッパーを放ったと同時に、霞ヶ窪のナイフが下からまたもや僕の首筋めがけて放たれた。
 予想通り、読み通り。
 思考が加速する、つまりは今現時点で個人の感覚からすれば、僕と霞ヶ窪の時間感覚は全くと言っていいほど違う。
 思考が加速すると同時に、僕の見ている世界はスローモーションさながらの世界なのだ。
 霞ヶ窪の動きも、呼吸も手に取るように分かる。手に取るように予測できる。
 しかし、僕には驕りや自信など全くと言っていいほどない。皆無だ。僕はそこまで出来た人間じゃないし、プライドが高いわけじゃない。
 臆病なのだ。
 霞ヶ窪が、次に何をしてくるか何パターンも考え、同じ数の対処方を考えている。ただ聞けば人間離れで、あたかも天才の様に聞こえるがそうじゃない。ただ僕が死にたくないだけで、ただ戯贈死なせたくないだけで、予防線を張っているだけで。だから、無敵ではない。予想を超えた攻撃が来たらエンドなのだ。デッドエンド。
 そうこう考えている間に、僕のアッパーと、霞ヶ窪の斬り上げが衝突した。
 というか、させた。
作品名:サイコシリアル [3] 作家名:たし