眠れない夜を越えて
私の居場所はなくなった。
眠れない夜を越える場所を、疲れるまで探すことも出来なくなった。
自分の部屋でソファーに座って、朝を待った。
眠れない日がほとんどだった。
空が白んでくると、すぐに学校に行く準備をする。
そんな日が何ヶ月か続いて、私はついに学校にも行けなくなった。
作品名:眠れない夜を越えて 作家名:ゆまり