ダヴィンチコード イン ジャパン
桃子は、「分かっています、私はいつもあなたを信じています。」と答えた。
事件のその後
宮川の予想通り木村はマスコミから引っ張りだこになる。
その日のニュースは記者会見の模様を繰り返し放送した。
しかし木村は一切マスコミと接触せず、連日のテレビ出演依頼もすべて断った。
そして桃子と共に御茶ノ水ニコライ堂を訪れ、洗礼を受け正式にキリスト教徒となる。
その後桃子と結婚し、幸せな人生を歩んだ。
また、桃子にはナターシャのことは一言も話さなかった。
ナターシャはロシアに戻り、ホテルをやめ修道女となる。
その後、ロシア初の女性総主教となった。
橋詰は伝説のスナイパー暁ジョーを仕留めた伝説の刑事となり、刑事局長まで出世する。
橋詰と佐山はこの事件をきっかけに急速に親密となり、宮川の仲人で結婚することとなった。
ユーリー・リガチョフは出世街道を上り詰め、ロシアの第8代大統領となった。
宮川は相変わらず裏役に徹し、定年まで無難に過ごした。
安東緑は新宿のナンバーワンホストとハワイを旅行中、ホスト諸共行方不明となった。
安東組は宮川らの徹底的な捜査により、壊滅した。
豪田は警視庁に逮捕され宮川らの厳しい追及を受けたが、決して西村奉典の名前を出すこと
はなかった。
フリーメイソンはサミットでテロ集団の指定を受けたにもかかわらず、生き残り、今でもロ
ンドン株式市場で歴然とした力を持っている。
作品名:ダヴィンチコード イン ジャパン 作家名:HIRO サイトー