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桃色伝説(仮)

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 紅く染まった刀を止めることなく動かし続ける。
 刀の刃で鬼を切り、後ろに来た鬼を刀の頭で殴り、そして鬼を刀で突く。
 決して零音は動きを止めない。
「……っ」
 いきなり前に現れた鬼の攻撃を後ろに飛び、避けた零音はさらに後ろに下がると鬼から距離を取る。
 刀を持っている手で顔を拭い、息を整えながらも周りを見回した。
「……やっぱりきついな」
村の外の風景、しかし見えるのは鬼達の姿。
 零音は溜め息をつきながらも疲れを見せていた。しかし零音は何かの威圧感を感じると同時に刀を構えた。
その先にいたのは一人の鬼。
「……半鬼か」
 
作品名:桃色伝説(仮) 作家名:古月 零沙