きらめきの風
次の日、バイトが終わりかけの時間、ゴミを外に出そうと裏口のドアに手をかけたとき。
「ワタシ、まだ処女だよ」
美奈子の声だった。
「…試してみる?」
一緒にいたのは西村だった。西村はちょっとどぎまぎしながら、
「何言ってるんだ。柏木とは付き合ってるんだろ?」
「あいつ、彼女いるんだ。山梨だって」
「え、知らなかった。てっきり美奈子と付き合ってるんだと…」
「どうした?」
ドアの前で硬直していた詩織の後ろで、声がした。渡辺だった。
その声で、美奈子も西村も気づいた。
「なんでもない」
詩織は言って、ドアを開け、ゴミ捨て場に急いだ。
それからも柏木と美奈子はまるで付き合っているかのようにいつも一緒だったし、美奈子が免許を取るために通っている教習所にも毎回送迎するのは柏木だった。
二人が一線を超えたのは、誰にもわからないくらい自然だった。
「ワタシ、まだ処女だよ」
美奈子の声だった。
「…試してみる?」
一緒にいたのは西村だった。西村はちょっとどぎまぎしながら、
「何言ってるんだ。柏木とは付き合ってるんだろ?」
「あいつ、彼女いるんだ。山梨だって」
「え、知らなかった。てっきり美奈子と付き合ってるんだと…」
「どうした?」
ドアの前で硬直していた詩織の後ろで、声がした。渡辺だった。
その声で、美奈子も西村も気づいた。
「なんでもない」
詩織は言って、ドアを開け、ゴミ捨て場に急いだ。
それからも柏木と美奈子はまるで付き合っているかのようにいつも一緒だったし、美奈子が免許を取るために通っている教習所にも毎回送迎するのは柏木だった。
二人が一線を超えたのは、誰にもわからないくらい自然だった。