きらめきの風
美奈子は16歳で高校を中退し、家出をしてきていた。父親は探さなかった。兄は心配したが、ふだんから暴力癖のある兄のいうことなど美奈子は聞くはずもなく、幼いころ離婚して出て行った母親のもとへ転がり込んだ。
四国・高松から名古屋へ。名古屋で母親は、美奈子の面倒は見れない、と言った。
美奈子は母親の名義で神奈川へマンションを借り、16歳にして一人で生活をしていた。
なぜ、神奈川なのか…美奈子の母親の職場に面倒見がいい人がいて、(男か?)探してくれた部屋らしかった。
16歳の少女が一人で生きていくためには、水商売くらいしかなかった。大変なのは予想できたが、高松には二度と戻りたくなかった。
それでも美奈子は「年齢詐称」という道を選び、18歳以上しか働けない深夜の回転寿司のバイトを選んだ。
その事実を、詩織は1年近く付き合っていて初めて知ったのだ。
美奈子が幸せそうな詩織を見て、それでも不平を言う詩織を叱るのは当然だった。
四国・高松から名古屋へ。名古屋で母親は、美奈子の面倒は見れない、と言った。
美奈子は母親の名義で神奈川へマンションを借り、16歳にして一人で生活をしていた。
なぜ、神奈川なのか…美奈子の母親の職場に面倒見がいい人がいて、(男か?)探してくれた部屋らしかった。
16歳の少女が一人で生きていくためには、水商売くらいしかなかった。大変なのは予想できたが、高松には二度と戻りたくなかった。
それでも美奈子は「年齢詐称」という道を選び、18歳以上しか働けない深夜の回転寿司のバイトを選んだ。
その事実を、詩織は1年近く付き合っていて初めて知ったのだ。
美奈子が幸せそうな詩織を見て、それでも不平を言う詩織を叱るのは当然だった。