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サイコシリアル [2]

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「戯贈先輩にお聞きしました」
「戯贈の知り合いか?」
「知り合いというよりも、私も『永世中立』の組織の一員ですので。戯贈先輩は私が慕う殺し屋なのです」
ということは、九紫枝苑も殺し屋なのだろう。
「九紫とお呼びください。枝苑という名は男臭いので」
「殺し屋って読心術が所定なの?」
もう気にしないことにしようかな。
ともかく、九紫は殺し屋ということで決定らしい。
こんな可愛い女の子が殺し屋というのも信じがたいのだけれども。
「戯贈先輩お気に入りの人、とお聞きしまして。いてもたってもいられずに、あいさつに来てしまいました。というよりも、尾行してました。暇潰しに」
「それは何よりだ九紫。いい暇潰しにはなったのか?」
「そんなことよりも、斬島事件の際にはお力になれず、すみませんでした」
「随分と話が急展開だなぁ! おい!」
そういう子なんだろうか。
そういう子なのだろう。
ここは歳上として臨機応変に対応しようじゃないか。
「そんな九紫が言うことじゃねーよ。あの時の僕は九紫とも出会ってないんだ
から。というよりも、殺し屋でもなかったわけだし」
 「戯贈先輩は行動力が欠落しているので、派手な動きや、瞬間的な動作、力任せの行動をとることが出来ません。なので、サポートの方をよろしくお願いします。先程は、挨拶と言いましたが、こっちが本題ですね。私は、職業柄、常に戯贈先輩をサポート出来るという訳ではないので・・・・・・」
 そう言って、九紫は深々と頭を下げた。
 「そんなん分かってるよ」
 本当に戯贈のこと慕っているんだな、九紫は。
 わざわざ、個人的に僕に会いに来るほどなんだから。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 「下げ過ぎだ!」
 気がつくと、深々と頭を下げていた九紫は、深々と頭を下げ過ぎて、逆ブリッジみたいな状況に陥っていた。
 もう、敬語キャラのか急展開系ボケキャラなのか、電波系なのか分からない。
 キャラ設定が滅茶苦茶すぎるだろ。
作品名:サイコシリアル [2] 作家名:たし