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サイコシリアル [2]

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【カニバリズムの場合】


-1
私は人を殺してなどいないと思う。
ただその人のコレを食べているだけだ。コレを食べているだけ。皮や肉などには、まるで興味がない。ただ綺麗に、ただ美しく、人の中身を食べているだけ。
コレを食しているだけなのだ。
あぁ・・・・・・今、目の前にある女性のコレどのように私を悦楽の時へと導いてくれるのだろう。とても美味しそうに、私に食べられようとしている。
腹を割いて、様々な色の調和をしているコレはどのような味がするのだろう。
心臓、腎臓、膵臓、脾臓、肝臓、肺、胃、腸。やはり一番美味しいのは心臓だろうか。
美味しいというよりも、美しい。取れ立ての心臓は、まだ生きているかのように脈を打っている。それにかぶり付くのが堪らない。

やはり心臓は生に限る。変な味付けなどいらない。どちらかと言えば、血が調味料だ。
あはは、これでまた綺麗になれる。
これでまた美しくなれる。
美しくあれる。
そう考えると、絶頂しそう。

私は何も悪いことなんてしていない、ただ人の臓物を食べているだけなのだから。
だから私は美しくあれるのだから。


作品名:サイコシリアル [2] 作家名:たし