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陰陽戦記TAKERU 後編

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 俺達の目の前では右目が完治した渾沌が立ち上がった。
「どうするんすか? 攻撃のホンの一瞬って事は一撃で仕留めなきゃ行けないって事ですよ?」
「ああ、分かってる。だけどまずは……」
 すると桐生さんは青龍の宝玉を掲げた。
「行くぞ青龍、鎧化だ!」
『了解っ!』
 すると青龍の宝玉が強い光を放つと次第に桐生さんの体に変化が訪れた。
 耳の部分が魚の鰭みたいになり頭には鹿に似た角が生えた龍の頭を模した兜、胸に青龍の宝玉が埋め込まれた青い鱗の胴に四本指が白い宝玉を鷲?みにしたような肩、大きなノコギリのように尖った刃の付いた篭手と足甲、龍の尾が巻きついたようなベルトに鱗が重なった垂と言う姿になった。
 俺は驚いた。
 あんまり戦ってない桐生さんがあっさり変身したからだ。
「さてと、いくか!」
 胸の宝玉に手をてると青龍の武器が出現、
 しかしライフル状の銃に黒い龍がペイントされた青龍刀に似た大きな刃が取り付いた銃剣状の武器だった。
「いくぞ!」
 桐生さんは青龍の銃剣を構えた。
『グルルルッ!』
 渾沌は目から怪光線を発射、
 しかし今回はさっきの非じゃないくらいの大きさだった。
「青龍、最大出力だ!」
 銃口に巨大なエネルギーが溜まると渾沌の怪光線に匹敵するぐらいの大きさの青く輝く光線が発射された。
 2つの光線がぶつかり合い激しく火花を散らした。
「うおおぉぉーっ!」
 桐生さんの目が見開くと青龍の銃剣のエネルギーが巨大化、渾沌を飲み込むと巨大な体が宙に浮いた。
『グルっ?』
 そのまま渾沌は壁にぶつかると大きな穴を開けて押し出されて行った。
「武君、外に出るぞ!」
「はい!」
 俺は鬼斬り丸を構えた。