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陰陽戦記TAKERU 後編

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 俺は桐生さんと始めて出会った公園にやって来る、
 そこでは桐生さんと拓朗が待っていた。
「お待たせしました? それで何か?」
 俺が尋ねると拓朗が一歩前に出た。
「実は玄武が……」
 拓朗が玄武の宝玉を取り出すと玄武が手の平サイズに具現化する。
『さっきの地震の事だ』
「おいおい、お前もかよ……」
 麒麟と言い玄武と言い心配しすぎだろ、
「俺も気になった事がある、玄武に聞いてみたんだが震源地が移動してるんだ」
 別に珍しい話じゃないと思うが……
 しかし桐生さんの話だと震源地が何かに向かって一直線に進んでいると言う、
「そこで地図を買って来たんだけど……」
 桐生さんは地図に玄武から聞いた震源地に印をつけて行き線で結ぶ、
 確かに一直線に進んでる、
「……これって偶然だと思うかい?」
「偶然にしちゃできすぎですよ」
 四凶じゃなかったとしても奴らが作り出した鬼かもしれない、
 いずれにしろ調べる必要がある。俺達は桐生さんの車で最初の震源地へと向かった。
 最初の震源地、そこは町外れの工事現場だった。
 地震の為か人はおらずに機材はそのままだった。
『ムッ?』
「どうしたの玄武?」
『四凶の気配を感じる……』
「何だって?」
『ああ、俺も感じる…… 微かだが四凶の気配だ』
『薄れかたからして一週間は過ぎてますね、それが地面の下まで続いています』
 となると四凶の誰かが地面の下にもぐりこんで何かをしてる事になる、
「美和さんや香穂ちゃんも呼びましょうか?」
「いや、地下では何があるか分からない、ここは様子を見るだけも遅くは無いだろう、」
「だけどどうやって地面の下に?」
「僕がやります!」
 拓朗は玄武の力で地下への道を作り出すと言う、
 そこへ俺と桐生さんが突入する作戦になった。
「じゃあ行きますよ!」
 拓朗は玄武の鎧を装着、そして大地に玄武のハンマーを叩き付けた。
「りゃああっ!」
 大地は大きくひび割れて通り道が出来た。
「連絡は定期的に行おう、拓朗君は俺達が飛び降りたら道を閉じてくれ、騒がれたら大変だ!」
「はい、2人供気をつけてください、」
 拓朗は頷く
「じゃあ行こう、武君、」
「ええ!」
 俺は鬼斬り丸を召喚して桐生さんと供に地下に飛び降りた。